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状態監視ツールの選定

機械診断・監視 |

機械を健全な状態で維持し適切な稼働を続けるためには、状態を監視することが大切です。作業スタッフが適切な知識を持ったうえで対応する事と同時に、適切なツールを使用することも重要です。

適切なツールの使用することで
・状態計測の手間を削減することにつながる
・人の技量・習熟度・経験などに起因するバラツキを小さくする
・過去の履歴管理が容易になる
といったメリットがあります。

様々なツールがある中で機器選定時に着目すべきポイントの一つをご紹介します。

巡回監視測定 or 常設監視測定

定期的な巡回を行いその際に測定を行う『巡回監視測定』のツールと、測定機器を対象の機械に設置しておき自動的にデータ測定を行う『常設監視測定』のツールが存在しています。対象機械の重要度や故障時の深刻度、接近のしやすさなどからどちらが適しているのかを検討します。

巡回監視測定ツールのメリット

巡回監視測定ツールでのデータ測定を行う場合、センサーを持ち歩き測定する対象機械に設置します。そのため1つのセンサーで複数機器の測定に対応することが出来るため、常設監視に比べてトータルの費用を抑えることが出来る場合があります。

巡回監視測定ツールの場合、センサーの他に端末を持ち歩き、端末上で測定操作や結果確認を行います。専用の端末を用いるものもあれば、一般的なタブレットなどで操作することが可能なものもあります。一般的なタブレットを使用する場合、心出しなどの作業にも活用することが出来る場合があり、1台で幅広い活用が期待できます。

常設監視測定ツールのメリット

常設監視測定ツールの場合、あらかじめ定めたルールに基づき自動的に測定を行ってくれることは大きなメリットです。巡回監視では難しい高頻度の測定や、接近することが困難な場所にある機械の測定にも適しています。

常設監視型のツールと言えばセンサーを有線で接続するものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、無線センサーを用いるものを使用すればケーブル接続の手間を省くことも可能です。

ACOEMの監視測定ツール

ACOEMは世界各国に振動監視ツールを供給しており、幅広いラインナップを取り揃えています。

Bearing DefenderMachine Defender

一般的なスマホ・タブレットを使用する巡回監視測定ツールです。

センサーを取り付けた箇所のベアリングの欠損状態を判別するBearing Defenderに対し、Machine Defenderでは複数個所の測定からAI診断機能を用いて機械の不具合の検出を行います。

無線センサーを機械に取り付けてスマホ・タブレット上のボタンを押すことで測定が可能なかんたんツールです。

Falcon

専用端末を使用する巡回監視測定ツールです。

ストロボスコープやレーザー温度計などを内蔵した専用の端末であり、機械の振動監視に特化した設計となっています。

AI診断機能を搭載することで人のばらつきを抑えることが出来るだけでなく、詳細データを保存しエキスパートによる詳細な分析への活用も可能なツールです。また、後述のEagleやMVXで測定したデータと共通のデータベースで結果の管理を行うことも可能です。

Eagle

ワイヤレスセンサーを用いる常設監視測定ツールです。

ワイヤレスセンサーのためケーブル接続の煩わしさがありません。巡回監視では接近しにくい危険な箇所や離れた箇所への設置もオススメです。

ワイヤレスセンサーでありながら、オーバーオール値だけでなく時間波形・FFTなどもきちんと測定。周波数分析による現象解明やショック振動の検出なども可能な高機能ワイヤレスセンサーです。

MVX

高頻度の測定にも対応する常設監視測定ツールです。

低速回転する機械の測定や高度な測定が必要な場合はこちらのツールが適しています。様々なセンサーを接続することが可能となっています。


振動診断をご検討中の場合、是非ともACOEMのツールをご検討ください。

ご不明点などがございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。